会計キャリア資料室 会計・税務・経理のキャリアを、出典のある事実だけで整理する資料室

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経理の年収を上げる方法は、転職だけではない

経理の年収は「頑張り」では上がりにくい職種です。 どこで金額が決まっているかを分解すると、打ち手は自然に絞られます。

更新 2026年8月17日 扱う範囲 年収が決まる構造と打ち手の分類 扱わない範囲 個別の相場金額・体験談

この資料で分かること

  • 経理の年収を決めている4つの要素と、そのうち個人の努力で動くものはどれか
  • 今の職場で動かせることと、転職でしか動かないことの切り分け
  • 年収を条件に転職するとかえって元の状態に戻る場合があること

経理の年収を決めている4つの要素

同じ「経理」でも、年収は次の掛け算で決まります。個人の処理速度は、 この4つと比べると影響が小さい。

経理の年収を決める4要素と、それぞれが動く手段 会社の規模と業績、上場非上場の別は転職でしか動かない。担当業務の階層と代替可能性は今の職場でも動かせる。 年収を決める要素 動かせる手段 1. 会社の規模と業績 2. 担当している業務の階層 3. 上場・非上場の別 4. 代替可能性 転職でしか動かない 給与テーブルの上限・開示義務の有無 今の職場でも動かせる 担当範囲を上の階層へずらす
経理の年収を決める4要素と、動かせる手段 経理の年収を決める4要素を、転職でしか動かない要素と今の職場でも動かせる要素の2つに分けた図です。金額、寄与度、難易度、所要期間は表しません。 4要素を、どの手段で動かせるかで 2つに分けて見ます。 転職でしか動かない 給与テーブルの上限・開示義務の有無 1 会社の規模と業績 3 上場・非上場の別 今の職場でも動かせる 担当範囲を上の階層へずらす 2 担当している業務の階層 4 代替可能性 本文では、先にこちらを検討すると 失うものが少なくて済む、と整理しています。 注:要素ごとの重み、金額、年収レンジ、難易度は 示していません。

図: 4要素と、それぞれを動かせる手段の対応。 緑で示した2つは、転職しなくても動かせる可能性があります。 先にこちらを検討すると、失うものが少なくて済みます。

  1. 会社の規模と業績。給与テーブルの上限は会社側で決まっており、 個人の評価で超えることは通常できません。
  2. 担当している業務の階層。日常仕訳・支払管理と、 連結・開示・税効果・資金調達では、社内の格付けが違います。
  3. 上場・非上場の別。開示義務の有無が業務範囲を規定し、 求められる専門性と待遇に反映されます。
  4. 代替可能性。その業務を担える人が社内外にどれだけいるか。 月次を回せる人は多く、連結を一人で締められる人は少ない。

1と3は転職でしか動きません。2と4は今の職場でも動かせる可能性があります。

今の職場で動かせること

担当範囲を上の階層へずらす

決算業務のうち、自分が触れていない領域に関与できないかを確認します。 連結、税効果、開示、監査対応は、経験者が限られるため市場価値に直結します。 繁忙期に補助として入るところから始められる場合があります。

制度変更への対応を担当する

会計基準の適用対応、システム更新、業務プロセスの再構築は、 定常業務と違って「やった人」が特定されます。社内の評価にも、 転職時の説明材料にもなります。

資格を業務と接続する

資格の取得自体が直ちに年収に反映される会社は限られます。 反映されるのは、資格で担える業務が増えた場合です。 取得前に、その資格が自社のどの業務に接続するかを確認してください。

転職でしか動かないこと

  • 給与テーブルの上限。今の会社の水準が業界内で低い場合、 社内でどれだけ評価されても頭打ちになります。
  • 非上場から上場企業への移動。開示業務の有無は転職でしか変わりません。
  • 業界そのものの水準。業界によって経理職の相場は異なります。

転職を選ぶ場合に効く順番

経理の求人は、職種名では中身が判別できません。 「経理」と書かれた求人の担当範囲は、会社によってまったく違います。 したがって次の順で確認するのが現実的です。

  1. 自分が今できる業務を、階層で棚卸しする(日常処理 / 月次 / 年次 / 連結 / 開示 / 税務)
  2. 次に担いたい階層を1つ決める
  3. その階層を任せてもらえる規模・上場区分の会社に絞る
  4. 求人票ではなく、担当範囲の具体で確認する

4の確認は、求人票を読むだけではできません。 会計・税務に特化した転職支援サービスは、この確認を代行できる立場にあります。 ただし各社が何を公表しているかには差があるため、 比較ページに公開状況を整理しました。

年収を上げる目的が「今の状態から抜けること」である場合

年収を上げたいという言葉が、実際には 「今の働き方から抜けたい」を意味していることがあります。 その場合、年収だけを条件に転職すると、業務量が増えて元の状態に戻ります。

提示額を比べる前に確認すること

年収と業務量は独立ではありません。提示額を比べる前に、 その金額に何時間が含まれているかを確認してください。 基本給と固定残業代の内訳は、面談で確認できます。

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提供: 株式会社ミツカルプロフェッショナル

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このページの立場

当サイトの運営者は経理職の実務経験を持ちません(運営者情報)。 本ページは構造の整理であり、実体験にもとづく助言ではありません。 個別の待遇については各社にご確認ください。